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カエルとは?/ レイク

[ 4] カエル
[引用サイト]  http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/10000094.html

生産し消費し続ける人類。一茶のシンプルで美しい世界を取り戻せるのか?激動する時代の中で、われわれが未来へと継承すべきものを提示していく、シリーズ「われわれは、どこへいくのか」。その第一弾は、現代中国の演劇界を牽引し、99年には『棋人』が新国立劇場で翻訳上演され日本の演劇界に颯爽と登場した社会派劇作家、過士行による書き下ろし作品。タイトルの『カエル』は、過士行が近年そのシンプルで美しい世界観に心酔したという小林一茶の俳句からインスパイアされたもの。経済至上主義のなか、生産過剰の工場になりはてた現代社会で、人類はひたすら消費し、孫の代の資源まで使い尽くそうとしています。作者は一茶の俳句を用いながら、素朴で勤倹な精神と自然への愛しみを取り戻すべきと現代に警鐘を鳴らします。舞台は水没の危機に瀕する理髪店です。時は、現在でもあり未来でもあります。そこでは、理髪師と客が話し合っています。そばには女がいますが、いったい何者なのかはわかりません。彼らは“一番現代的なヘアスタイルとは何か”を研究しています。交わされる会話は、天災、人災、世の中が悪化している現象についてばかり。そこに旅人が現れ、散髪を頼みますが……この作者独特で不思議な世界を、趣向を凝らしたセットで構築していきます。さらにリフレインや時にはハードな表現を駆使して、現代が抱える難問を炙りだし、観るものの感覚を刺激する様々な想像空間を創りだします。演出の鵜山仁は香港の劇団とのコラボレートでさらに演出の幅を広げ、今回も日中共同となる作業に、お互いの認識のズレを認めつつもそれを楽しんで創りたいと意欲を覗かせます。確かな実力と個性を兼ね備えた俳優陣とともに、アジアの視点から人類の未来を問う舞台にどうぞご期待ください。劇作家は環境そのものに対してじかに働きかけを起こすことはできませんが、小さな舞台を通して人々に無意識の影響を及ぼすことができます。この作品は日本や中国を描いたものではなく、人類が置かれているすべての環境に対する憂慮です。人類の生存環境は極めて限られた、かけがえのないものであることを受け入れ、それをいとおしみたいのです。小林一茶の俳句を引用したのは、先人が身をもって示した自然に対する熱愛の情を発見したからです。理性だけでは問題の解決はつきません。もしかして情感が人の心を動かすことができるのではないでしょうか。ところで、この舞台を見ようとしているあなた、あなたはカエルの鳴き声を聞いたことがありますか。カエルは、あなたのところにまだいますか? (過士行)

 

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