場合とは?/ レイク
[ 367] 【ヒットの“共犯者”に聞く】
涼宮ハルヒの場合 I:NBonline(日経ビジネス オンライン)
[引用サイト] http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20061002/111000/
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彼女は、今年のアニメーションの話題をかっさらっていった「涼宮ハルヒの憂鬱」のヒロイン。4月のアニメ放映開始後、原作は150万部を売り、主題歌や挿入歌集はチャート上位に続々進出、DVDもアニメでは久しくなかった売れ行きなのです。 売れる要素、売るための仕掛けはそれほどないように見えるのに、数字はみるみるメジャー級に上がっていった。話題が大きくなった理由はウェブ上で熱烈に支持したファンの行動にあり、それゆえ「ハルヒこそ、ユーザー参加型Web2.0的コンテンツ」と、主張する方も多い。 しかし、それはちょっと違うだろうとも思うんですな。「ハルヒ」は所謂Web2.0的な作り方や仕掛けを施してはいない。ファンを集わせるための公式ブログやSNSがあるわけでもなく、オフィシャルサイトは恐ろしいほど不親切。 では、なぜ「ハルヒ」に限って人々は、勝手に話題を盛り上げる気になったのでしょうか。「作品が面白かったから」で終了するのではなく、その作品を生み出した組織や人が、そして作品のファンの方々が、何を考え、どう動いた結果、この希有な状況が現れたのかを知りたいと思いました。 そんなことを考えたいと持ちかけ、快諾頂いたのがブログ「[mi]みたいもん!」の筆者、いしたにまさきさん。話し合っている間に、彼から出てきた言葉が「共犯関係」。言われて自分のインタビューのログを洗い直してみると、どの語り手からも、その言葉が形を変えつつ出てきます。 従来にない形でのヒットの陰には「共犯者」あり、ではないか。とはいえ、今つかんだのは言葉だけです。その言葉の意味するところを探るべく、共犯者たちを訪ね歩く不定期・長期の連載企画を始めます。モットーは過度な加工をしないで、皆さんにお考え頂くヒントをできる限り多く提供すること。どうぞ気長に、ディープに、お付き合いください。 最初の5回は「ハルヒ」の原作を生み出した編集者と編集長。個人的に、あのアニメの第1回を見て、原作側の担当者や編集長は何と言ったのか、ぜひ聞いてみたいと思っていました。 −− 角川スニーカー文庫や他のライトノベルで、アニメ化された作品は、それこそ山ほどあるわけですよね。比較して、この数字は突出したものなんですか。これぐらいはままある、そんな感じですか。 坂本 他社の例とかは詳しいところは分かりませんけど、今回のはもちろん、突出した例です。放映後に本の売れ行きが200%以上というのは、記憶にないですから。 坂本 細かいところまでは分かりませんが、非常にネット通販で支持を受けたのが、今回の特徴だったと思います。 坂本 いや、やっぱり書店さんが一番多いのですが、今回はアニメの放送中に、結構、店頭で品切れになっちゃったりしたので、ネット書店さんの方に流れた経緯もあったかと。 −− なるほど。坂本さんが今回のブレイクの「初動が出た」と思ったのはいつぐらいですか。もう、放映してすぐですか。 坂本 書店に行った編集部の人間から「『ハルヒ』がなくなっているよ」と言われたのがその頃ですね。2週間後ぐらいには、もう「これは売れているぞ」と顕著に。 −− お忙しい中、編集長にまでおいで頂いてすみません。いま、『ハルヒ』の売れ行きをお聞きしていたんですが。 野崎 『ハルヒ』は、映像化されたライトノベル作品としては、出版点数(巻数)は決して多い方じゃないですね。なのに、この部数の積み方は、長くこの仕事をやっている立場としても相当すごいなと思いますよ。 野崎 1カ月で、約70〜80万部が売れたわけですから。これは「スニーカー文庫」の棚に足を運んで頂く方が増えたわけで、スニーカー文庫全体でも伸びています。 −− ところで、ちょっと気になることがあるんです。放映後に積み増した分を、1巻から8巻まで巻数別に見ると、どうなっていますか。 なぜこんなことをお聞きするかというと、私はアニメを見始めたのがきっかけで、原作を8巻まとめ買いしてしまったんです。こういう人、もしかして多いんじゃないですか。通常のシリーズものは通例、売れ行きは1巻が圧倒的であとはどんどん落ちていくと聞くんですが、『ハルヒ』の場合は。 「ユーザーの顔が見えない」と言われる中で、自分自身の思い入れを武器に成果を上げている人々がいる。いわく言い難い個人の熱意(X)を、ビジネスとして組み立て、市場にいる買い手に思いの丈を伝える(EXPRESS)工夫を、本人へのインタビューを中心に、所属する組織や、市場規模の大小に関わらず紹介する。 「ユーザーの顔が見えない」と言われる中で、自分自身の思い入れを武器に成果を上げている人々がいる。いわく言い難い個人の熱意(X)を、ビジネスとして組み立て、市場にいる買い手に思いの丈を伝える(EXPRESS)工夫を、本人へのインタビューを中心に、所属する組織や、市場規模の大小に関わらず紹介する。 |
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